未来の暮らしを支える仕事 ― 川崎重工業株式会社の取り組みから、マイクラカップ作品づくりのヒントを見つけよう

  

まちや未来の暮らしを考えるとき、乗り物で移動し、電気が使え、物が必要な場所へ届くことは、当たり前のようにそこにあります。

でも、その「当たり前」は、だれかが考え、つくり、支え続けているからこそ成り立っています。

これからの社会では、人口のバランスが変わり、AIやロボット、デジタル技術が、ますます身近になります。

そんな時代の「暮らし」をどう支えていくのか。その問いに向き合い続けているのが、大会ブロンズパートナーの「川崎重工業株式会社(以下:川崎重工)」です。

本記事では、川崎重工の取り組みを通して、マイクラカップの作品づくりに活かせるヒントを紹介します。

 

川崎重工って、どんな会社?

川崎重工は、航空機や鉄道車両、船やバイクなど、人やモノの移動を支えるさまざまなモビリティを手がけています。

さらに、ロボットやエネルギーを生み出す装置などを通じて、生活を支える社会の土台(インフラ)づくりをしている会社です。

 

これらの製品は、私たちの毎日の生活の中で当たり前のように使われています。けれど、実は長いものでは何十年にもわたって、安全に使い続けられることを前提につくられています。

川崎重工では、つくって終わりではなく、長く使われる中での運転や操作のしやすさ、点検・保守といった「使い続けるための工夫」まで考えたものづくりを大切にしています。

日本では少子高齢化が進み、人口が減っていく時代を迎えています。

それでも、人や物を運び、エネルギーを届ける役割は、止めることができません。

そこで、自動運転や遠隔操作、ロボットの活用によって、少ない人数でも安心・安全に作業ができる仕組みづくりに取り組んでいます。

さらに、人とロボットが一緒に働くための技術や、水素エネルギーなどCO₂を出さないクリーンエネルギーにも力を入れています。

川崎重工は、こうした技術を通して、未来の社会でも「当たり前の暮らし」が続くよう、世界規模の課題に向き合いながら社会を支え続けています。

 

マイクラカップの作品づくりのヒントを見つけよう

今年度のマイクラカップのテーマは、
「みんなが輝く!β世代の未来のまち ~人口・年齢のバランスが変わる社会をどう生きる?~」です。

川崎重工の取り組みから、作品づくりに活かせるヒントを探してみましょう。

 

人と一緒に働き、社会を支える「協働ロボット」

川崎重工が考えるロボットは、人と協力する「相棒」のような存在です。

人とロボットが力を合わせることで、人間の負担を減らし、社会を支えることを目指しています。

工場や病院など、さまざまな場所でロボットが活躍するには、安全に動くことはもちろん、人と一緒に働けることが理想です。

そのため、ロボット自身が周りの様子を感じ取り、人に近づきすぎないよう自分で判断して動く仕組みが使われています。

 

また、ロボットが社会で活躍するためには、人間も歩み寄ることが必要だと考えられています。

これからの社会では、ロボットをただの機械として扱うのではなく、仲間として受け入れ、ともに働く環境をつくっていくことが求められます。

作品づくりでも「人とロボットが、どんな関係で暮らしを支えていくのか」を考えることは、大きなヒントになります。

 

地球環境を守りながら、未来の暮らしを支える「水素ソリューション」

豊かに暮らし続けるためには、エネルギーを使いながらも、地球環境を守っていくことが欠かせません。川崎重工では、解決策のひとつとして、早くから「水素エネルギー」に取り組んできました。

水素は、使うときにCO₂を出さない地球にやさしいクリーンなエネルギーです。

 

川崎重工の取り組みの特徴は、水素を「つくる」だけでなく、「はこぶ」「ためる」「つかう」までを一体として考えているところにあります。

例えば、世界初の液化水素運搬船(えきか すいそ うんぱんせん)「すいそ ふろんてぃあ」では、水素をマイナス253℃まで冷やして液体にし、大量に遠くまで、安全に運ぶ技術が確かめられました。

また、神戸につくられた液化水素の受入基地では、水素をため、必要な場所へ届けるまでの流れが実際に試されています。

「エネルギーをどのように生み出し、どう運び、どんな形で社会に届けるのか」

マイクラカップの作品づくりでも、暮らしを支える地球にやさしいエネルギーについて考えてみてくださいね。

  

安心・安全な食べ物を未来につなぐ「MINATOMAÉ(みなとまえ)プロジェクト」

日本では人口が減っていますが、世界に目を向けると、人口が増えている国もあります。

これまで世界の人口は、長い時間をかけて大きく増えてきました。例えば、20世紀半ば(1940年代から1960年代)には、約25億人だった人口は、現在では80億人を超えています。

これからも世界全体では人口が増え続け、より多くの人が暮らす社会になると考えられています。

そうなると、たくさんの食べ物が必要になり、今のように当たり前に食べることが難しくなる「食料問題」が起こるかもしれません。

MINATOMAÉプロジェクトでは、人口が増えても食べ物を安定して届けられる社会を目指しています。

そのために、港や海岸など都市の近くで魚を育てる、新しい養殖の仕組みにチャレンジしています。

このプロジェクトでは、兵庫県にある神戸港の海で「海面閉鎖式養殖(かいめん へいさしき ようしょく)」という方法を使い、トラウトサーモンを育てる実験が行われました。

「いけす」の中の海水をきれいにしながら魚の様子を見守り、魚が元気に育つ環境を整えています。その結果、薬を使わずに92%以上という高い割合で魚が育ち、都市の近くでも安心して養殖できる可能性が確認されました。

 

この養殖の仕組みには、川崎重工がこれまでに培ってきた、水をきれいにする技術や、水の流れをコントロールする技術が使われています。

 

MINATOMAÉプロジェクトの考え方は、マイクラカップの作品づくりにも活かすことができます。

作品づくりに取り組む際は「食べ物を安定して届けるためには、どんな仕組みが必要か」について、調べたり考えたりしてみましょう。

 

マイクラカップに参加するみなさんへ

マイクラカップでデジタルものづくりに取り組む皆さんへ、応援メッセージが届いています!

 

山本 佳太さんのご紹介(将来人財育成担当)

<プロフィール>
2015年に川崎重工業株式会社に入社。入社後は技術開発部門にて、油圧ショベルや製鉄所向けの油圧装置、破砕機などインフラ向け機械に関する制御システム開発に携わる。2026年から人財開発部門に異動し、社内研修等を通じた技術力向上や人財育成の推進に取り組んでいる。また、小学生から大学生へ向け「ものづくりの楽しさ」を伝える将来人財育成“みらいほん“の活動推進も担当している。

 

応援メッセージ

ものづくりでは、チャレンジの中で思い通りにいかないことがたくさんあります。

でも、自分で考えてつくった仕組みやプログラムが思った通りに動き、さらに仲間と協力して製品を完成させ、それが誰かの役に立ったと感じられたとき、大きな達成感が生まれます。

作品づくりに取り組む中で、うまくいかないことがあっても、あきらめずに「なぜそうなったのか?」を考えてみましょう。仲間と意見を交換しながら、次のチャレンジにつなげてみてほしいです。

チームで工夫しながら、いろいろな方法を試してみる中で、新しい気づきや、より良いアイデアが生まれ「ものづくりの楽しさ」を感じることができます。その積み重ねは、将来必ず自分の力になります。

川崎重工は、さまざまな出会いや体験を通じて、社会で活躍する「ものづくり人財」を育てることに力を入れています。

マイクラカップへの挑戦をきっかけに、みなさんが世界を舞台に活躍し、未来の社会を支える一員になってくれることを心から期待しています。

 

参考リンク

・duAro 新たなロボット革命 〜共存と協調のものづくり〜 | ANSWERS
https://answers.khi.co.jp/ja/connected-society/20151031j-02/

・都市の港でおいしい未来 川崎重工の水産養殖システム「MINATOMAÉ」 | ANSWERS
https://answers.khi.co.jp/ja/voices/250829j-01/

・「未来創造本部 みらいほん」 川崎重工社員による次世代育成プロジェクト
https://www.youtube.com/watch?v=HhGAq8uK85c&pp=ygUP44G_44KJ44GE44G744KT

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